いじめ対策

いじめが発覚した際に教師がとるべき正しい対応とは?

学校でいじめが発生した際、その事実に気付けるのは子供達、そして保護者や教職員しかありません。

教師は生徒達への適切な指導や支援、相談が必要となってきます。

ここでは一般的な教師がとるべき対応についてお話をしていきます。

 

いじめに対する指導体制の確立について

いじめ問題については、いかに迅速に対応し状況の悪化を止め、解決に結びつける事が重要となります。

学校及び教育委員会は、互いの連絡や報告、いじめの発生状況について綿密な把握を行い、適切な対応に努める事が重要となります。

学校において、リーダーである校長のもとに教職員の責任や役割分担の明確化を図り、密接な情報交換や共通認識を図っていきます。

 

更にいじめの訴え等を、教職員一人で抱え込む様な事は決してあってはならず、校長先生から適切な報告等がある事が必要となります。

 

いじめに対する教育指導について

いじめへの対応は、教職員による生徒への指導が不可欠です。

被害者のみならず、加害者や周りで傍観する生徒に対しても、いじめは許されないと認識してもらう事が重要となってきます。

また生徒達が教職員へ、いじめに関する相談をしてもらう事も対応の一つとなります。

子供達からのいじめの報告により、いじめの早期発見や対応ができる可能性があり、対応方法として大きな意味を持つと考えられます。

 

一方で、いじめを報告すると、今度は自分がいじめの対象になるのではと恐れる生徒もいます。

そういった生徒達も守る事も、教職員の大事な対応方法となってきます。

生徒達に思いやり等を育成する事が、いじめから守る学校教育へ発展できるといえます。

 

加害者側の生徒への指導

いじめを行った加害者側の生徒にも、いじめという行為が他人を傷つけたり、人権を侵害する事だと認識してもらう為に、教職員が指導を行う必要があります。

例えば、校内にて特別指導を行ったりします。

恐喝や暴行等、限度を超えるいじめが発覚した場合には、警察との連携も必要となります。

ただし、加害者側の生徒に心理的な疎外感や孤立感を与えない様に、教育的な配慮も必要となってきます。

 

被害者側の生徒へのケア

いじめ問題の改善には、生徒達の心のケアを充実させる事も必要となってきます。

その手段として、養護教諭やスクールカウンセラーといった専門家の方との連携し、教育相談を行っていく事等も必要となってきます。

他にも、学校で本来ある生徒指導室とは違い、教育相談室等を設ける事で、生徒達が相談しやすい部屋を設置するといった工夫や配慮も必要です。

 

早期発見と早期対応

学校の生徒達の教職員は、いじめ問題の把握等が求められます。

生徒達が抱えている悩みや相談を受け取める為に、信頼関係を築いていく事が大切です。

 

学校における生徒の人間関係の変化等から、いじめの発見や対応に努めていきます。

もし把握したら、教育委員会に報告する事が、対応手段となります。

いじめられている生徒の心理を受け止めながら、周囲から情報収集を行い、事実関係の把握を行う必要があります。

 

いじめに対する教育委員会の取り組み

各都道府県や市町村の教育委員会も、一丸となっていじめ問題に取り組んでいきます。

教育相談員や相談体制の整備・充実を図り、生徒ら相談相手への方策等を検討していきます。

教職員に対しても、教育委員会が実施する教員研修や適応指導教室等を行っていきます。

また児童福祉、警察、医療関係機関等とも定期的な情報交換や研究協議の機会を持ち、学校への一層緊密な連携を図る必要があります。

 

いじめは重大な人権問題となり、被害者になれば、加害者にもなり得ます。

生徒が充実した学校生活を送れる為には、教職員が現状を把握し、いじめを見逃さない指導を心がけていく必要があります。

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