その問題は、だれの問題?お母さんが押さえるべきアドラー心理学

恭子先生
恭子先生
みなさん、こんにちは。

シンクス上永谷教室、阪東橋教室の教室長 菅野恭子です。

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アドラー心理学との出会い

先日、東品川教室の東浦先生にアドラー心理学の本を貸してもらいました。

ここ数年話題のアドラー心理学ですが、私はまだ、アドラー心理学関連の書籍は読んだことがありませんでした。

アドラーは、1870年生まれの心理学者。心理学といえばおなじみのフロイトやユングと同じ時代を生きた人です。2013年に発売された嫌われる勇気が大人気になったこともあり、アドラー心理学は一気に広まり、テレビドラマ化もされたようです。(調べて初めて知りました 笑)

まったく無知な状態で読み始めたのですが、これがとてもおもしろくて、思わず熱中してしまいました。

どの話題も全部お伝えしたいのですが、今日は、その中からひとつだけ、子育て中のお母さんが知っておきたい話題について、お伝えしようと思います。

課題の分離とは

それは、「課題の分離」について。

課題の分離……。なにやら難しい言葉ですね。

実は、私も初めて出会う言葉でした。

毎日のイライラの原因は?

ちょっと話を変えましょう。

日常の中で、お子さんに対してイライラすること、よくあるのではないでしょうか。

お母さんがお子さんとのやりとりの中で、イライラしてしまう原因はなんでしょうか?

勉強しなさいと言ってもやらない?

明日の用意をしない?

朝、何度起こされても起きない?

ほとんどが、お子さんが〇〇しないからではないでしょうか。

ここで、先ほどの「課題の分離」が登場します。

困るのは誰?

宿題をしなくて困るのは誰?

朝、起こされても起きなくて、遅刻をして困るのは誰?

そうやって考えてみると、困るのは子ども本人であって、お母さんではないはず。

(先生から苦情を言われるのは私なんですけど!というのはひとまず置いておきます)

『あなたが悩んでいる問題は、ほんとうに「あなたの問題」だろうか。その問題を放置した場合に困るのは誰か、冷静に考えてみることだ』

アドラーはそう言っています。

親のほんとうの役割は

お母さんが我が子のためを思って世話を焼く気持ちはよくわかります。でも、子ども自身の問題であるなら、子ども自身が自分の問題だと認識し、解決しようとしない限り根本的な解決にはならないというわけです。

親の役目は、自分自身の問題であると子どもが理解できるよう導いてあげること。

子どもに代わって解決しようとしても、結局問題を先送りしていることになってしまいます。子どももいずれ自立しなければならないのですから。

また、子ども自身の問題を肩代わりしようとすることは、自分の問題を自分で解決するという子どもの権利を奪うことにもなります。

アドラーはこういいます。

『相手の権利に土足で踏み込んではならない。権利を尊重し、自分で決めさせるようにすれば、人は自分を信じ、他者を信じるようになるだろう』

母=子どもではない

そうはいっても、宿題忘れとか持ち物忘れとか、ましてや遅刻なんて……と思う方も実際多いことでしょう。

それは、子どもの成績や評価が、母親の評価と直結しているからではないでしょうか。

優秀な子を育てると、「育て方がいいね」「いいお母さんだね」と評価されます。母としての価値が高く評価されるわけですね。

〇〇さんの奥さん、〇〇ちゃんのお母さん。女性は、母親になるとそう呼ばれることのほうがずっと多くなりますね。

夫の肩書や収入、家柄、子どもの成績、学校での活躍など、自分以外のものの評価=自分の価値となってしまうくらい、アイデンティティを保つことが難しい立ち位置にいるのが母親とも言えます。

子どもの存在そのものを価値あるものと認められる

でも、私は私。子どもは子ども。

そう考えることができると、子どもの成績の良し悪しや生活態度などが多少気に入らなくても、イライラしなくなりますよ。さらにいうと、子どものほんとうの良さを認めてあげることもできるし、まるっと子どもの存在そのものを価値あるものと捉えることができます。

イライラがなくなると、子どもとの関係性もぐっとよくなります。

子どもと顔を合わせるとケンカばかりになってしまうとお悩みの方、「課題の分離」の視点で、イライラの原因はいったい誰の問題なのか、見直してみてください。

これからの子どもたちには、自立した魅力的な大人になってほしいと願っているので、「課題の分離」がそれぞれのご家庭でうまく進むといいなあと思います。

大人の役目の理想形

この本を紹介してくれた東品川教室の東浦先生が、興味深いお話をしてくれました。

それは、あるドッジボールの強豪校の話。

強豪校ということで、どのような練習をしているのか、テレビ?雑誌?まあ、なにかの取材が入ったそうなのです。学校につくと、ドッジボールの顧問の先生は、練習の指揮をとるわけでもなく畑仕事をしていたらしいのです。驚いた取材陣が、

「どうして練習をみていないんですか?」

と尋ねると、生徒はいまなにをやるべきかちゃんとわかっているので、自分たちで勝手に練習するのだと答えたそうです。

先生が見ていようが見ていまいが、強くなるという目的のために、自分たちは練習をしているんだ!そう自分の問題として理解できると、誰にいわれるでもなく努力するのでしょうね。

先生が見ているときだけ練習する……。誰もがそんな経験を持っていると思います。

お母さんに言われたときだけやる、も同じですね。

それは、叱られるからとか、やれと言われたからとか、やらされている感が満載ですし、やはり自分の問題と捉えていません。

自分のためにやる。自分がやりたいからやる。

そのレベルに導いていくことが、大人の役目なのだと思います。

アドラー心理学関連書籍はたくさんあります。マンガで読めるものも多いので、ご興味を持たれた方はぜひ読んでみてくださいね。

おまけ

シンクス上永谷教室では、今日も1年生の女の子が集中してプリントに取り組みました!

夕方までの早い時間は小学生まで、遅い時間帯は中学生がメインの枠になります。