今日の教室風景

「てにをは」の使い方は、書きことばに慣れることから

恭子先生
恭子先生
みなさん、こんにちは。

シンクス上永谷教室、阪東橋教室の教室長 菅野恭子です。

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今日は上永谷教室から。

上永谷教室は、このサインボードが目印です。

ちゃっかり「先生がやさしい」と書いてます(笑)

今日は、かわいいふたりがプリントに取り組みました。

なぜかひとつの机で、お洋服の色味も妙に合っていて、この愛らしさにほっこりします。

真剣に考えていますよ。

シンクスでは、このように家庭的な雰囲気の中で学習しています。

終わったら、ちいさなお楽しみ。

てにをはの使い方について

今日は言葉のお話を。

外国人が日本語を学ぶときに苦労することのひとつは、助詞、いわゆる「てにをは」です。

会話ではまだしも、文章を書くとなると、日本人にとっても難しいかもしれませんね。

というのも、日常、とくに身近な人との会話では、てにをはを使わなくても意味が通じてしまう場面が多々あります。

てにをはを正確に使うと、よそよそしい雰囲気にもなりますね。

日本語を勉強中の外国人の方のおしゃべりがぎこちなく感じるのは、「てにをは」まで、しっかり意識して使うからからでしょう。

てにをはの使い方を確認する問題

たとえばこのプリント。

□にあう助詞を考える問題です。

てにをはの使い方を確認する問題ですね。

この9問。

①かお□あらう。

②そと□でる。

③先生□おはようという。

④学校□休んだ。

⑤花□みる。

⑥王さま□なりたい。

⑦ビー玉□もらった。

⑧こうえん□行く。

⑨ケーキ□たべる。

これ、□に助詞(てにをは)を入れなくても意味が通じると思いませんか?

③と⑥以外は、何の問題もなく通じますよね。

顔あらった?それとも、顔をあらった?

ちょっと見ていきましょうか。

まず、①の問題。

朝、目覚めてリビングでゴロゴロとしている子どもに、お母さんが顔をあらったかどうか尋ねるとしましょう。

「もう顔あらった?」

となりますよね。

正確に、

「もう顔あらった?」

というお母さんは、あまりいないのでは?

また、②の問題。

〇〇ちゃんがもう外(校庭とか)に出たか尋ねたいとします。

〇〇ちゃんは、もう、外に出てますか?

と聞く場合も、

「〇〇ちゃん、外出た?」

となりますよね。

④の、「学校□休んだ」も同様、

昨日学校休んだ、で通じます。

⑦も、「ビー玉もらった」で片付きます。

意識しない「てにをは」は理解するのが難しい

このように、□に言葉を入れなくても通じてしまう文の場合、正解率がぐっと下がります。

それは、ふだん、□に入る「てにをは」の存在を意識していないからです。

文字を理解しない小さい子は、日常で話している□のない文こそが、正しい文だと思っています。(子どもの立場にたってみたら、そうなりますよね)

ですから、このような問題に悪戦苦闘するのは、珍しいことではありません。

初めて取り組んだときは、さっぱりわからない状態でも、心配しないでくださいね。

書きことばに慣れる

では、どうしたらよいか。

こういった問題に取り組むと、□にあたる言葉が必要だということを意識します。

まずは意識するところからスタートです。

また、「てにをは」の存在を見落としてしまう原因のひとつは、書きことば、つまり文章に慣れていないことにあります。

幼いころからの読みきかせが効果的だといわれるのは、書きことばに慣れるのに最適だから。

文章に触れる機会を多く持つことは、「てにをは」をスムーズに理解するために必要なことです。

感覚で「てにをは」が理解できるようになるには、やはり、たくさん触れて絶対語感を育てていくのが一番なのです。

誤ったてにをはの使い方をしている文に出会ったときに、

「あれ、変じゃない?」

と、ざらっと感じられるのは、絶対語感のなせる業だと思うのです。

焦らず、比べず、できることを着実に

ただ、何事も絶対はありません。

読み聞かせをしてきたのに、うちの子はこういう問題が全然できません!

という方も、もちろん0ではないでしょう。

きょうだい同じように読み聞かせをしても、ひとりは国語が得意、ひとりは大の苦手となるケースだって考えられます。

それは、どこに興味を持つか、興味の対象が異なるからではないかと個人的には考えていますが。

忠実に耳から文を取り入れる子もいれば、イメージ先行の子もいるでしょう。

絵本だったら挿絵ばかりに注目してしまう子も。

ですから、くれぐれも、ほかのきょうだいや、ほかのお母さんの話などと比較して一喜一憂しないようにしてくださいね。

小2くらいまでは、読み聞かせも十分効果があります。

寝る前の読み聞かせを習慣にするのもオススメです。

また、もしも、お子さんのてにをはの理解が不十分だと感じられたなら、日常のやりとりの中で、意識して「てにをは」を使ってみるのも効果的ですね。

 

つい最近、ひらがなが書けるようになったばかりの子どもたちです。

目の前の結果に焦らず、まずはできることから取り組んでいきましょう。